GLP1とは

１．はじめに

GLP-1とは、食事制限や運動などの習慣改善を伴わなずに、食欲抑制効果や脂肪燃焼促進効果が得られるダイエット方法の一つです。海外では、抗肥満薬として承認されています※1。しかし、GLP1は医師の指導の下で行わないと副作用が出る場合があります。そこで、このページでは、医師が患者さまの状態を管理しながらダイエットを行うことをご紹介しています。GLP1ダイエットは、特別な食事制限や運動は必要ありませんが、医師の指導を受けることで効果が期待できます。また、このダイエット法は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の改善にも効果を期待されています。

※1　GLP-1は、日本国内で2型糖尿病治療薬として厚生労働省に承認されています。FDA（アメリカ）、EMA（EU）、MFDS（韓国）において肥満治療薬として承認されています。

２．GLP1ダイエットの効果について

GLP1ダイエットは、GLP1という腸内から分泌されるホルモンを利用したダイエット方法です。FDAではGLP1が肥満治療薬として承認させれており、GLP-1療法を用いた体重管理薬の使用が一般化しています。GLP1は食後に血糖値が上がるのを抑制し、食欲を抑える効果があります。また、インスリンの分泌を促進して、血糖値を低下させる働きもあります。

その効果により肥満や肥満に関連する健康問題の治療に有効であり、心血管疾患や2型糖尿病、高血圧、睡眠時無呼吸症候群などの病気のリスクを減少させることが期待できます。

３．GLP1の副作用について

GLP1には、以下のような副作用が報告されています。

吐き気

嘔吐

下痢

腹痛

食欲不振

頭痛

めまい

疲れやすさ

低血糖

腸閉塞

これらの副作用は、まれに重篤な症状となる場合があります。

もし、以下の症状が現れた場合は、直ちに医師の診察を受けてください。

蕁麻疹、かゆみ、発疹

呼吸困難、息切れ、のどの腫れ

血圧の急激な低下

肝機能障害の症状（黄疸、皮膚や目の白い部分の黄色化）

低血糖の症状（頭痛やめまい、疲れ、集中力の低下、手足の震え、冷や汗、不安感）

４．GLP1の禁忌

GLP1（グルカゴン様ペプチド-1）は、2型糖尿病の治療に使用される薬剤です。しかし、以下の人々には禁忌とされています。

・GLP1に過敏症の既往歴のある人

・重度の胃腸障害のある人（消化管機能障害、胃切除術後など）

・インスリン依存性糖尿病の人

・重度の腎不全の人

・妊婦または妊娠している可能性のある人

・授乳中の人

GLP1は、膵臓からインスリンの分泌を促進することにより、血糖値を下げる作用があります。しかし、上記のような禁忌症がある場合、副作用が生じる可能性があるため、慎重に使用する必要があります。例えば、過度な下痢や嘔吐などの胃腸障害が発生することがあります。

禁忌症の中でも特に注意が必要なのは、妊婦や授乳中の女性です。GLP1は、胎盤を通過して胎児に影響を与える可能性があります。また、授乳中の女性に使用した場合、母乳中にGLP1が分泌され、赤ちゃんに影響を与える可能性があります。

これらの人々は、GLP1治療を受ける前に医師と十分に相談してください。